今から遡ること108年、1987年に35人の日本人がメキシコ・タパチュラの地を踏んだ。 榎本殖民団という名の多難で、しかも、事実上失敗に終わった一歩ではあったが、その一歩は壮大なラテンアメリカ日系移民史の第一ページを飾ることになる。
この記録は2005年8月5日から一週間メキシコ・タパチュラに滞在し、日系人に会い、そして彼らから手に入れた史料を基に書いたものである。
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